理念 | 日本アーバン株式会社

Laying the Foundation

まるで植栽されたかのように立ち並ぶビルの群れ。
都会とは、都市とは、ビルの群生を指す言葉でもある。
大きなビルの前には、石が置かれ、そこには必ず「定礎」という二文字が刻印されている。
これは、ビル建設の仕上げの時期にこれまでの工事の無事を祝し、完成までの安全とビルの継続的な存続、そしてその会社の興隆発展を祈願するものだ。

石積み建築が本家である欧州ではじまったもので、石造建築の基準となる隅の礎石を鎮定する儀式に由来している。
本式の定礎式では、石の下に鉛でできた定礎箱が埋め込まれ、建物の平面図や当日の新聞、通貨、社史、氏神様のお札などが納められる。
人々の祈りを一身に受け、ビルの礎（いしづえ）となる大切なその石は、東南の隅に鎮定されるのを常とする。

ビルが林立する都会で方向を見失っても、
定礎石が羅針盤となり、正しい方角を導いてくれるのである。

Looking Back, Looking Forward

弊社の礎（いしづえ）となる1971年（昭和46年）当時は、都市・都会を意味する“URBAN”という言葉はまだ一般的ではありませんでした。大きな会社に発展しても社名変更を要しないような名前をつけたいと願った私は、建築的な英語名を模索するうちにURBANという語彙に出遭ったのです。そのどことなくドイツ語的な響きは、未来を託すにふさわしいものに思えました。

その後、建設会社や設計事務所、不動産関連の社名としてアーバンというカタカナを多く目にするようになりましたが、弊社はその魁（さきがけ）ではないかと密かに自負しております。

Technical Expertise

アルミ押出型材

日本アーバンは1971年の創業以来、ビルや大規模建造物等における内外装工事の専門会社として、数多くの実績を挙げ、プロフェッショナルなノウハウを蓄積してまいりました。

特に、アルミ、ステンレスをメインとした金属建材部門に専門領域を絞り込み、各種金属建材を用いた内外装工事においては設計から施工後の管理に至るまで、その高度な技術力とVE提案力、管理能力がゼネコンをはじめとするお取引先から高い評価を得ています。

中でも日本アーバンが得意とするエキスパンション金物は、国内の有力なメーカーの（株）ABC商会との契約を結び、既製、特注を問わず幅広いニーズに対応することが可能です。また、免震エキスパンションにつきましては、押し出し型材、ハニカムパネルなど輸入製品を適時使用し、価格競争力のある高品質建材として市場に認知されています。

これは日本アーバンがこれまで蓄積した経験とノウハウ、そして優れた設計技術が海外メーカーとのコラボレーションで結実した成果です。

日本アーバンでは、今後も国内の最新ニーズに応えるため品質と価格が調和した「日本アーバン製」をグローバルに開発し、我が国の社会資本ストックの充実に貢献できる総合力を研磨しつづけたいと願っています。

Creating Community Comfort

エプソンイノベーションセンター

都市の美観、都市の快適空間は、そこに集う大勢の人々によって等しくシェアされる公共の価値であり、共有される貴重な財産であると日本アーバンは考えます。

だからこそ、その“仕上げ”に携わる私たちの使命は重要です。見た目が美しく綺麗であること、滞在・滞留している時間がいつも快適に感じられること、これらは私たちに課せられた最低条件であり、必要十分条件ではありません。

日本アーバンはグローバルなネットワークで価格対応力を創造しながら、耐震・防災・防火はもちろんのこと、環境・省エネ・省資源への最大の配慮を同時に実現することに情熱を捧げています。「あっ、いい空気だね」という爽やかな笑顔のために、日本アーバンはこれからもいい汗を流したいと思います。